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新釈現代文

新釈現代文

高校のときの参考書を、今でも時々読み返す。
その中に「新釈現代文(高田瑞穂)」という本がある。
難易度が高すぎて、昨今の受験には役にたたない。(大学文系でも)

しかし、受験を超えた「文を客観的に読むこと」の最終形は、
この本中の「論理の追跡」であると思う。

以下の記述。
現代文が苦手な生徒には耳が痛いか…

——–以下引用——–
※問題意識について
「現代文がわからないという場合の多くは、実はあなたがたの問題意識が極めて希薄であるか、または全然欠如していることの告白であると私は断言いたします。ここで是非一つ、あなた方一人一人、御自分の心をのぞいて頂きたいものです。何がありますか。もしそこにあるものが、単に、見たい、聞きたい、食べたい、行きたい等の、総括して自分の感覚を満たそうという願いだけだったとしたら、そういう人に、入試現代文が難解であるのは、当たり前ではありませんか。そういう人は、無理をして、自分の精神年齢を引き上げなくてはなりません。無理をすることがどうしても必要です。例えば、仲間が口をそろえてむずかしいという本があったら、無理をして、それを読破して、いややさしいと言うのです。批評家など盛んにほめるが、あんな小説―映画でもよろしい―のどこが面白いのかさっぱり解らないと友だちが言ったら、それを能く読み、熱心に見て、いや確かに面白いと言うのです。こういう無理は、青春期においては少しもみにくいものでも、恥ずかしいことでもありません。青春時代は人間的教養を身につけなくてはならない時期です。Cultivationとはもと耕作し、育成することです。それは、関心する世界を開拓し、そこからさまざまな収穫を得ようとする態度なのです。」

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